地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」作者: 細谷功出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2007/12/07メディア: 単行本購入: 54人 クリック: 878回この商品を含むブログ (274件) を見る

頭の良さには3種類あり
1、記憶力がよい(クイズ王タイプ)
2、ひとの気持ちが読めて機転が利く(コメディアンタイプ)
3、思考力がある(数学者タイプ)
であるとして、インターネットで瞬時に情報を得られる現代では1番目の能力は重要ではなくなり3番目の能力を鍛える必要があると説き、それを地頭力と定義する。地頭力がある人とない人の差をジアタマ・デバイドとして、地頭力を鍛える必要を説く。また地頭力を鍛える方法として「フェルミ推定」を推薦する。
フェルミ推定とは物理学者のエンリコ・フェルミが得意にし、大学での講義でも使ったことで有名な推理ゲームのようなもので、例えば日本中で電柱は何本あるかとか郵便局は何局あるかとか世界中で一日にピザは何枚食べられているかとかを、手持ちにある知識(日本の人口とか面積とか日々目にする風景とか)から推定する。
例えば、電柱の推定の場合、日本には人口の多い地域と少ない地域があるが人口密度と電柱密度はほぼ比例すると仮定し、人口一人あたり電柱何本に相当するかを推定することとする。市街地では一区画に一本はあり、ほぼ1〜2世帯に1本と推定する。1世帯の人数の平均をを2〜3人とすると大体4人に1本と推定できる。日本の人口は1億2千万なので、割る4して3千万本、とか推定する。
で答えはNTTから数字が公表されていて、それによると合計本数は約3,300万本だそうである。というわけでかなり大雑把な推定でもいい線いけることが分かる。たまたまかも知れないが、いずれにせよこの推定ではオーダーがあっていれば、つまり10倍から1/10以内に入っていればOKなのだ。
しかしながら並んで重要なはずの2番目(コメディアンタイプ)の能力を鍛える方法が書かれていない。一番欲しい能力はコメディアンタイプのなのに!!