蒲生邸事件 (文春文庫)

蒲生邸事件 (文春文庫)

ナショナリズムという迷宮」で言及されているので読んでみた。物語として面白いし、歴史に対する抑制された見解もすがすがしい。そういえば宮部みゆきは「火車」を高校の頃に読んだはずだが全然内容を覚えていないな・・。


越境の時 一九六〇年代と在日 (集英社新書)

越境の時 一九六〇年代と在日 (集英社新書)

金沢ブックセンター(http://jin.specters.net/kanazawa.cgi?query=%5B22%5D)に「読めよな」と薦められていたので読んだのだが、面白い。これは読んで損がない。
僕はそもそも著者の鈴木道彦という人物すら知らなかった上に、アルジェリアが旧フランス領だったことはなんとなく知っていたが独立の為の戦争があったことも現在のテロのような事件が多く起きていたことも知らなかった。さらにフランス〜アルジェリアと同じような関係が、日本〜朝鮮の間にもあったということも考えが及んでいなかった。本書でメインに記述される日本の朝鮮に対する不誠実さを告発する二つの事件(小松川事件・金嬉老事件)も知らなかった。知らなかったことだらけである。

小松川事件の犯人、李珍宇の存在感が際立つ。李珍宇は「異邦人」のムルソーにも似た誠実さを持つ。事実、李珍宇は「自分を『異邦人』のムルソーや『罪と罰』のスヴィドリガイロフにまでなぞらえているのである。」と書かれる。李珍宇の誠実さに答えるように、鈴木も誠実であろうと格闘する。その格闘の歴史を綴った回想記が本書。


マインドセット ものを考える力

マインドセット ものを考える力

途中まで読んだ。つまんない。


ウェルチにNOを突きつけた現場主義の経営学 (光文社新書)

ウェルチにNOを突きつけた現場主義の経営学 (光文社新書)

GEの日本法人に入社して副社長まで上り詰めたもののウェルチと対立して辞めた人の半自伝。やっぱこういう人って「仕事」に対する思いみたいのは違うね。納期が間に合わないからって東京から桐生まで深夜に自家用車で部品取りに行ったりしないでしょ、普通。それが当たり前みたいに書いてあってビビる。